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意識障害
意識水準(覚醒度)の維持には、脳幹、間脳、大脳半球が重要な働きをしている。
意識障害とは覚醒度の障害を指す。それは大脳あるいは脳幹部に重篤な障害が存在することを示す徴候である。
意識障害の程度は覚醒度の障害の程度によって分類される。
意識障害の分類
1.傾眠 somnolence:刺激を与えないと、うとうと眠り込む状態
2.昏迷 stupor:痛みや強い音などに反応する状態
3.半昏睡 semicoma:痛み刺激に対して、反応する状態
4.昏睡 coma:強い痛み刺激にも反応しない状態
意識障害の程度を半定量的に表すために、3−3−9度方式がよく用いられる。
3−3−9度方式による意識障害の分類法
I 刺激なしで覚醒している
1.だいたい意識清明だが、いま一つはっきりしない
2.見当識障害がある
3.自分の名前・生年月日がいえない
II 刺激すると党醒する
10.普通の呼びかけで容易に開眼する
20.大声または揺さぶりで開眼する
30.痛みを加えつつ呼びかけを繰り通すと、かろうじて開眼する
III 刺激をしても覚醒しない
100.痛み刺激に対し、払いのけるような動作をする
200.痛み刺激に対し、少し手足を動かしたり顔をしかめたりする
300.痛み刺激に全く反応しない
軽度の意識障害
なんとなくぼんやりした状態を錯乱(confusion)という。
周囲に対する認識や理解が低下し思考力や記憶力が不確実である。
特殊な型の意識障害
1.せん妄 delirium:
軽度ないし中等度の意識障害の上に、精神運動興奮の加わった状態である。
錯覚、幻覚、妄想などが活発に現れ暴れたりする。夜間に現れるせん妄を夜間せん妄といい、血管障害性痴呆などによくみられる。
2.もうろう状態 twilight stat:
意識のひろがりが狭くなり、これに種々の程度の意識混濁の加わった状態である。
全体的な判断力が欠け、後でこの間のことを思い出せない。
3.無動無言 akinetic mutisum:
全く無言で、眼球運動を除いて身体の動きが全く見られない状態である。
対象を近視したり、音刺激で開眼したりする。網様賦活系の部分的障害による。
4.失外套症候群 appalic syndrome:
広範な大脳半球皮質および白質の障害による。無動無言とほとんど同じ症状である。
姿勢は除皮質硬直をとることが多く、原始反射(吸引反射など)の出現率が高い。