病気・病名の大辞典 〜病気・病名を詳しく調べる方法がここにある〜

トップ神経系疾患変性疾患大脳の変性疾患 > 多発梗塞性痴呆 MID

多発梗塞性痴呆 multi-infard dementia (MID)

定義

脳に小梗塞が多発するために起こる痴呆である。


病理

大脳半球に広範囲に散在性の梗塞巣が認められる。


症状

記銘力低下で発症することが多い。

記銘力低下の割に判断力はかなり保たれており、 知的機能にむらがあるため、「まだら痴呆」ともいわれる。 また階段状に悪化したり、改善傾向を示すなど症状に動揺のあることも特徴である。

仮性球麻痺、小刻み歩行、深部反射亢進、不全片麻痺、 強迫泣、強迫笑などの神経症状を伴っている例も多い。


検査

CTやMRIで基底核周辺や白質に多数の梗塞巣を認める。 脳溝の開度や脳室も拡大していることが多い。


治療

基礎疾患として高血圧症や糖尿病をもっている人が多いので、その治療を行う。

脳血管拡張剤、脳代謝改善剤、血小板凝集抑制剤などを投与する。 アルツハイマー型痴呆に比べて幾分か効果がある。